
松井邸
Description of the work
コンクリート塀を景色に変える、建仁寺垣と竹のしつらえ
松井邸では、庭を囲む高さ約2m、延長約60mのコンクリート塀を、景観に馴染むように整えたいというご相談をいただきました。
既存のコンクリート塀は、庭の背景としてはやや硬い印象があり、石組みや植栽の美しさが十分に引き立ちにくい状態でした。そこで竹之助では、コンクリート塀に直接取り付ける形で建仁寺垣を施工。無機質だった壁面に竹の表情を加えることで、庭全体に自然な奥行きと和の趣が生まれました。
建仁寺垣は、目隠しとしての機能を持ちながらも、庭の背景として美しく映える竹垣です。青竹の瑞々しい色合いは、植栽の緑や石の質感とよく調和し、時間とともに色味が変化していくことで、庭の表情にも深みが加わっていきます。
また、浴室まわりには目隠しとして孟宗枝離宮垣を製作しました。竹の先端を尖らせた意匠は、古くからの防御の名残を思わせる造形で、単なる目隠しではなく、庭の中に凛とした存在感を添えています。
さらに、庭まわりの機能性を高めるため、室外機隠しと庭道具を収納する道具箱も製作。どちらも庭の景観を損なわないよう、竹や木の質感を活かし、建物や植栽に馴染むよう仕上げました。収納や設備をただ隠すのではなく、庭の一部として美しく見せることを大切にしています。
塀、目隠し、収納、室外機まわり。暮らしに必要な要素を竹のしつらえで整えることで、松井邸の庭はより落ち着きのある和の空間へと生まれ変わりました。




















