
宅配ボックス
Description of the work
美しく“隠す”。
── 竹之助の宅配ボックスカバー
日々の暮らしに欠かせなくなった宅配ボックス。
便利である一方で、玄関先の美観を損ねてしまうことも少なくありません。
竹之助が提案するのは、竹の力を借りて、その存在を“美しく隠す”という発想。
天然竹を使い、縦格子のリズムで仕上げたこの作品は、
ただ目隠しとしての役割を果たすだけでなく、
玄関先に日本の伝統美をそっと添える、ひとつの“しつらえ”です。
職人・片岡大輔の手によって、一本一本の竹が丁寧に面取りされ、
節の位置や太さを揃えながら組み上げられた構造は、
シンプルでありながらも、どこか温かく、そして凛とした印象を与えます。
キャスター付きの仕様により、メンテナンス性や移動のしやすさも確保。
現代の暮らしに寄り添いながら、風景を壊さず、むしろ引き立てる。
それが、この小さな竹の建築が持つ、最大の魅力です。
暮らしの中の“気になるもの”に、竹の優しさと知恵で応える──
そんな竹之助の新しい提案のひとつとして、生まれた作品です。