竹之助の竹垣といえば

駒寄、そしてこの枝垣です。
制作には気が遠くなる程に細かな作業が必要となる為、現在この枝垣を作れる職人は少ないと言われています。
今回制作させていただいたのは、なんと18メートル。

今まで制作させていただいた中でもかなり大きな部類に入ります。

竹垣の持つ圧倒的存在感

竹垣はただそこにあるだけで目を釘付けにします。
それだけ強い存在感を持ちながら景色に馴染む為、主張しすぎる事は決してありません。
今回こだわったのはこの精密な作りだけではありません。
表と裏で二種類の竹垣を使い分けています。

裏面はお部屋から見た時に日本庭園を思わせる建仁寺垣づくり。

日々の生活を豊かにする

竹垣は約30年持ちます。手入れ次第ではもっと長持ちします。
今回、制作のご依頼をいただいたのは福井の大雪が原因でもありました。
生垣の木が駄目になってしまった事から、この機会に竹垣に…というお話でした。

宇宙規模で見れば時間は無限にあるかもしれませんが、
私たち人間にとって時間というのは有限です。

一年、そしてまた一年と季節は移ろいそして年を重ねていく時、
制作させていただいた竹垣もまた表情を変え、共に老いていく。
そんな風情のある竹垣をこれからも制作させていただければ幸いです。